飲食店の売上アップとSNSでのネット集客アイデア

「売上が上がらない」

「どうしたら売上アップするのか」

飲食店の売上アップには悩みが尽きませんよね。

飲食店の利益率はシビアですから、費用を抑えつつ集客する必要もあります。

そのためには、ネットとSNSを活用してください。

成功しているお店を参考にしつつ、オリジナルのアイデアも考えていきましょう。

飲食店の売上アップ方法

飲食店の売上アップ方法はシンプルです。

飲食店の売上アップ方法
  • 客単価を上げる
  • 新規客を増やす
  • リピーターを増やす

客単価か客数を伸ばさなければなりませんが、それぞれで施策は違ってきます。

客単価を上げて売上アップ

お金小銭

客単価を上げるためには、料理単価を上げるか、注文数を増やすかです。

しかし料理単価を上げるには、客層や店のコンセプトまで変える必要があって、難易度は高めなんですよね。

単純に高い料理を追加すればいいものではありませんし、既存のメニュー価格を上げるのは下策です。

というわけで、サイドメニューの注文数を増やすことを考えてください。この方が即効性も高いです。

サイドメニューは、原価率10%も可能なドリンクを始めとして、利益率が高いのも魅力です。調理がほとんど必要ないのも優秀な点ですね。

サイドメニューの注文数を増やして売上アップ

ドリンク

サイドメニューの注文数を増やすためには、サイドメニューの魅力度を上げることです。

メニュー表にポンと置いてあるだけでは注文は伸びません。

インパクトのある写真を撮って、メニュー表に大きく載せてください。

ポップを作って、テーブルや壁に目立つように仕掛けるのもいいですね。

料理とのセットとして打ち出して、お得感を演出するのもいいでしょう。

サイドメニューは、味よりもノリと勢いで決まることも多いです。これを頼むと面白そうという体験を打ち出してください。

テイクアウトメニューで売上アップ

テイクアウトメニューは、満腹具合に関わらずに売上をアップさせられる方法です。

テイクアウトはアイデアひとつで色々な施策が打ち出せますし、売上アップのオプションとして活用してみてください。

資金力のあるファミレスだと、テイクアウト以外にもお店のグッズなんかも販売していますよね。あれも客単価を上げるひとつの優れたアイデアに間違いありません。

3つの価格を用意してお得感を出す

高い・中間・安いという選択肢を用意すると、中間を選びやすい心理が働きます。

なので、あえて頼みづらい高い価格のメニューを用意してみてください。

すると、中間と安いメニューに割安感が出ます。

【例】

Aパターン:1500円:1000円:800円

Bパターン:1000円:800円

どうですか?

シンプルですが、同じ1000円のメニューでもAパターンの方がお得度を感じませんか?

もちろん、1500円のメニューが出てもいいですし、あえて高いメニューを置いてみるのも売上アップ戦略のひとつです。

飲食店の集客は初速よりも継続性を

アクセスデータ

飲食店だけではありませんが、いかに新規客を呼び込んで、いかにリピーターを増やすかが売上アップの肝ですよね。

その集客をするために、なんらかの広告を打ち出す必要があるのですが、一過性の広告はおすすめしません

継続的に効果のある集客方法を取ってください。

初速は出にくいかもしれませんが、結果的にコスパは良くなります。

飲食店の集客方法
  • チラシ
  • クーポン
  • グルメ雑誌
  • テレビ
  • 口コミ
  • ネット

この中で、チラシとクーポンが飲食店の取りがちな集客方法ですが、重視するべきはネットでの口コミ集客です。

チラシやクーポン雑誌は売上アップはするけど……

割引セール

チラシやクーポンは、新規集客結果がすぐに出るので、売上アップの即効性は高いです。

しかし継続性は低く、利益率としては好ましくありません。

広告を打つにも費用が大きいですしね。

コスパとしては優れていると言いにくいです。

チラシやクーポンの費用対効果は?

ポスティングチラシやクーポンの費用対効果を考えてみましょう。

チラシやクーポンのコスト
  • クーポン雑誌は、1ページで100万円、20分の1枠で5万円の相場(地域変動あり)
  • チラシは、印刷1枚1円~10円、ポスティング1部5円~8円の相場(部数変動あり)

どうでしょうか?

このコストを安いと取るか、高いと取るかはそれぞれですが、私は安くないと感じます。

例えば、10万部発行のクーポン雑誌に、100万円の広告を打ったとします。

わかりやすく、訴求効果が1%だったとしましょう。

10万人の1%である1000人が来店してくれたとして、客単価が1000円なら売上が100万円上がりますよね?

しかし、クーポン発行分で利益はほぼありません。

売上アップしたけど赤字状態です。

しかも、クーポンで来てくれたお客さんのリピーター率は非常に低いうえに、通常価格で来てくれたお客さんは損をしたマイナスの気分にもなってしまいます。

ポスティングチラシでも似たような結果となるはずで、瞬発力はあるけど持続性が無いという広告方法はおすすめできません

紙媒体による集客効果は年々薄れてきているのもデメリットのひとつです。

グルメ雑誌やテレビは集客効果抜群だけど……

雑誌やテレビはおすすめの集客方法ですが、お店側でコントロールすることは難しいです。

インパクトのあるメニューを打ち出して、話題となるのを待ってください。

自らマスコミに仕掛けることも可能ですが、そこには多少の費用も掛かってしまいます。

広告という形での取材ならすぐにでも掲載してもらえますが、前述のクーポンと同じでコスパは悪いと考えた方がいいでしょう。

ネット集客はコスパ抜群

インターネット、特にSNSの力が強まってきているのは言うまでもないでしょう。

これは飲食店にとっても例外ではありません。

これからはネット集客に力を入れるべきです。

ぐるなびや食べログへの掲載は?

飲食店のネット集客と言えば、ぐるなびや食べログが思い浮かぶかもしれませんね。

しかし、グルメサイト掲載のコスパは悪いです。

ぐるなびや食べログが悪いわけじゃないんですけどね。

ぐるなびと食べログの掲載料金
  • ぐるなびは無料~月額5万円
  • 食べログは無料~月額10万円(+従量料金)
  • 機能は優先表示、予約機能、メール配信、効果測定、管理サポート等

どちらのグルメサイトも、月額費用で1万円程度からも選べますが、コスパ的に無料掲載で十分だと感じます。

その月に使える数万円があるのなら、自店ホームページやSNSのキャンペーンに使ってください。

その方が明らかに効果が見込めます。

もちろん、月の広告費に余裕があるのならグルメサイトへの掲載もいいでしょう。まずは無料で使って効果が見込めそうなら、有料プランへの移行というのがおすすめです。

飲食店ホームページでの集客

「ぐるなびや食べログに掲載してあるから大丈夫」

という考えではいけません。

コスパは抜群なので、ぜひ自店ホームページを持っておいてください。

自店ホームページのメリット
  • 月にかかる費用は1000円程度
  • 情報発信が自由
  • 様々な企画も可能
  • SNSとの連携ができる
  • サイト運営スキルでリスク分散も

まず、月にかかる費用はサーバー代の1000円程度です。

それで365日24時間働いてくれるのですから、こんなにコスパのいいことはありませんよね。

ホームページの使い方も自由ですし、SNSとの連携もできちゃいます。

なによりも、独自ドメイン(https://○○.comってやつです)というネット上の資産となるんです。

グルメサイトへの掲載は、掲載を止めればそれで終わりの使い切りですが、独自ドメインはずっとあなたのものです。

サイト運営スキルで展開は無限大

ブログ

サイト運営スキルが身に付けば、展開は無限大です。

自店サイトと絡めた企画はもちろん、あなたの詳しいジャンルのサイトを作ればリスク分散で副収入を得ることだってできちゃいます。

例えば、板橋区でラーメン店を営んでいるとしましょう。

板橋区のラーメン店をまとめたサイトを作れば、あなたのお店を優先表示させた上に、ネット広告で副収入も稼げちゃいます。

家庭でラーメンを美味しく作るコツや、ラーメンにおすすめの具材なんかのサイトでも面白そうですね。

あなたの詳しいジャンルのサイトを作って、そこでお店の紹介もしちゃえばいいんです。

ネットを使えるようになると、お店のアクセスへの導線は限りなく広がっていきます。

そして、費用は掛かりません。

デメリットは使った時間だけです。

飲食店ってピーク時間と暇な時間の差もあるので、ネット集客はその空き時間を埋めるのにも最適です。

考えたくないことではありますが、サイト運営スキルを身に付けておけば、お店に失敗して閉店したとしてもネットで稼ぐ道が開けています。ネット副業から本業になる方も多いですし、リスク分散としてもネットを活用してみてください。
飲食店経営に失敗する理由を閉店経験者から学ぶ

飲食店のホームページの作り方

飲食店のホームページの作り方も簡単です。

がっちりとした飲食店サイトでもいいですが、ブログ形式でも構いません。

お店の写真やメニュー紹介のページを作って、あとは日々の情報を発信するだけで立派なお店のサイトです。

お客側が知りたいのは「どういうお店か」ということなので、それを載せていけばいいだけです。難しいことはありません。

具体的には、まずサーバーを借りましょう。

飲食店のホームページを作る流れ
  1. サーバーを借りる
  2. ドメインを取る
  3. お店の紹介ページを作る

流れとしてはこれだけです。

ドメインはサーバー会社でそのまま取得できますし、30分もかからずにお店のホームページができちゃいます。

むしろグルメサイトへの掲載よりも簡単かもしれません。

あとは、日々のお店の様子やあなたの考え、料理の写真等をアップしていってください。

サイトを作っておくと、SNSと連携できるのも強みです。

飲食店ホームページの必要性と無料ブログの作り方

SNSは飲食店でも強力な集客ツール

SNS

SNSは、飲食店にとっても非常に強力な集客ツールです。

Twitter、Facebook、インスタグラムが主に使いたいSNSですが、業種によって使い分けるのがおすすめです。

SNSの使い分けポイント
  • Twitterは幅広い層にアプローチ
  • Facebookは高級志向のお店におすすめ
  • インスタグラムは女性向けのお店におすすめ

概ねはこのように考えていいでしょう。

基本的にはTwitterがおすすめです。

Twitterならすぐに簡単にお店のアカウントが作れちゃいますし、ぜひSNSを集客ツールとして活用してください。

具体的には、足を運んでくれそうな同地域の顧客をフォローし、お店の日常を発信していくのがおすすめです。

サイトや名刺にTwitterアカウントを記載しておくのもいいでしょう。

身近に感じるほどに、お店に足を運んでくれる可能性は高まります。

極端な話、お店の近隣に100万人の友人がいるのなら、毎日誰かしらが訪問してくれて、かなりの満席となるはずです。

飲食店にとっても人脈は宝というのは間違いありません。

そして、インターネットは無料で大勢の人と繋がれる素晴らしいツールです。

ぜひSNSとホームページを集客ツールとして活用してください。

飲食店のSNS活用方法

飲食店のSNS活用方法は、何も日々の発信だけではありません。

思い切って広告費と割り切り、企画もSNSで打ち出しちゃいましょう。

飲食店のSNS活用例
  • 雨が降ってきたので○○します
  • ○○リツイートで○○します
  • リツイートの数だけ○○します

どうでしょうか?

なんとなく見えてきたかもしれませんね。

雨が降ると客足は鈍るので、割引や増量企画などを打ち出してみるのも一手です。これは即時性のあるSNSならではですね。

そして、リツイートを活用して企画すると、拡散にも繋げることができて非常に進めです。

例えば、「リツイートの数だけ割引します」

とすれば、面白半分でどんどんと拡散していくことでしょう。

結果を恐れてはいけません。これはひとつの広告費です。

もし割引額が最大になり、メニューが0円になってしまったとしても、

「すみません。潰れてしまいます。0円は10食限定で、それ以上は半額提供で」

とすればいいだけですしね。(嘘にならない範囲で対応できるような企画にしてください)

広告費として考えれば、こういった企画は非常に優秀ではないでしょうか。

クーポン雑誌に載せるよりも、よほど盛り上がるはずですし、お店の認知力も上がることでしょう。

お店によってオリジナルのアイデアはいくらでも出しようがあるので、ぜひあなたのお店で素晴らしい企画を打ち出してみてください。

飲食店の売上アップとSNSでのネット集客アイデア

飲食店の売上アップ方法とネット集客まとめ

飲食店の経営というのは厳しいものです。

私も身をもって体感しましたが、トップクラスに厳しい業種だと感じました。

皮肉にも、どんぶり勘定だと飲食店は潰れてしまいます。

しっかりとした売上アップをベースに、コスパの良いインターネットを活用して集客をしてください。

飲食店の売上アップとネット集客
  • 客単価を自然に上げる
  • 集客は一過性より持続性を
  • メディアへの広告は最小限に
  • 自店ホームページを作る
  • SNSを活用する